ドローンと自動運転車が協調するアートアイランドの実現
佐久島 (愛知県西尾市)
概要
島の課題
- 本土からの日用品等の輸送の非効率性、輸送制限リスクがある
- 島内に住む高齢者等が港まで荷物を受け取りに行く負担が大きい
- 島民及び観光客の島内動手段の選択肢が少ない
- 島の課題解決を雇用創出につなげる仕組みの構築が必要である
位置図

調査体制

取組概要
- 海上ドローン商品配送
- 空陸一貫ラストワンマイル配送
- 自動運転車による観光客・島民の旅客輸送
目指す姿・期待する効果
- 物流の多重化:ドローンによる「第2の物流網」を構築し、定期船に頼らない即時配送を実現する。
・本土からの物流手段が渡船頼みという課題を克服 - ラストワンマイルの自動化:ロボットや自動運転車を活用し、港から「玄関先」まで届く物流を実現する。
・高齢者の生活利便性を高める自動運転車等による配送を実現する - 生活・観光の質向上:身体的負担のない買い物環境と、誰もが自由に移動できるモビリティ環境を構築し、離島生活の持続可能性を高める。
・観光客及び島民向けの新たな移動手段となる自動運転車の運行を実現する - 移住者や島民が、物流・移動管理システム等を管理・運営するための体制を構築する。

主な実証内容
実証内容・検証項目
【物流の多様化】
一色港~佐久島間(約8km)のレベル3.5飛行(機上カメラ等を活用した、無人地帯での目視外飛行形態)による商品配送
ドローン投下荷物を自動配送ロボット・自動運転車が引き継ぎ、自宅前までリレー配送
【新技術による省人化】
ウインチ機構:着陸せず荷下ろしを行う自動リリース機能の検証
ドローン接近時に地上の信号を赤に変え、保安員なしで安全確保するシステムの検証
【ラストワンマイルや観光客の移動】
自動運転車による観光客・島民の旅客輸送

主な実証結果
- ドローンにより、注文から30分以内で玄関先へ届ける即時配送の有効性を確認。
- ドローン着陸地点から、自動運転車・自動搬送ロボットを活用し、自宅玄関先までのシームレスな配送を実現。
- 上空から荷物を自動で切り離すウインチ機構により着陸スペースが不要となり、荷下ろし作業を無人化。また、ドローン接近に伴う自動信号機制により交通整理員の配置を削減。
- 自動運転車による観光客等の旅客輸送により、貨客混載が可能であることを確認。
成果と課題
- 成果
・「空(ドローン)・海(渡船)・陸(自動運転車等)」を組み合わせたハイブリッド物流・人流モデルが可能になった。高齢者の身体的・精神的な負担軽減効果が確認され、同モデルが、高齢者の自立した生活を支えるインフラとなりうる示唆が得られた。 - 課題
・就航率向上に向けた機体性能のアップグレードが必須
・移住者や島民組織が主役となる運営体制で、島内での雇用創出(配送管理・機体保守等)を通じ、自らインフラを維持する仕組み(自走化)の確立が重要