リアルタイム交流型ライブ配信&特産品コマースプロジェクト
大分県:姫島村:姫島
概要
島の課題
- 姫島の魅力や特産品をPRする場が少ない
- 漁業就業者の高齢化、後継者不足及び漁家所得の向上と雇用の拡大
- これらを解決するにはICTの活用が有効であるが島民のICTリテラシーが不足している。
位置図
調査体制
取組概要
- 島内から、日本全国に向けてインタラクティブ型ライブ配信を島民の手により実施する。
- 映像だけでの配信ではなく、全国のユーザーと島民のオンラインでリアルタイムな交流を図りながら、姫島の島内観光の魅力を発信するバーチャルツアーとともに、EC連携し島内の特産品の販売を行う。
目指す姿・期待する効果
- 新しいICT技術や全国の人々にリーチできるサービスを、島民が活用できる体制を作ることで、島の主力産業である、車エビ等の海産物の販路拡大により漁家所得の向上と雇用の拡大を目指す。
主な実証内容
実証内容・検証項目
- リアルタイムに全国の視聴者と島がオンラインでつながり、従来のライブ映像だけのオンラインツアーとは異なる、遅延の少ないインタラクティブシステムを島民自ら活用できる体制づくりを目指す。
- ライブ配信とEC基盤を組み合わせたライブコマースとしての役割も果たすことで、島の特産品の販売により新たな販路としての可能性を探る。
- リアルタイムな購買データやコンテンツ閲覧データ等の連携による、新しい演出手法を行い購買等を促進させる。
活用する技術の特徴
- 5G時代の主力となる低遅延インタラクティブ技術やライブストリーミング技術を組み合わせ、ECと連動させた技術を活用する。
- 購買データ等を配信画面にビジュアライズするなど、サービスを実現させる。
- すでに同技術は複数の地方創生事業等で利活用実績もあるが、高齢者が多い離島でも自ら活用できるカスタマイズをする。
主な実証結果
約5,000人がライブを視聴し、124個の販売数となりました。本ライブ配信を知った経路として主にテレビ大分のHPやテレビ大分アプリが挙げられ、これが反映されていると考えられます。
性別については男女ほぼ半々ですが、やや女性の方が多い傾向にあります。これは、お買い物需要と女性の相性の良さが反映されていると考えられます。
また、近隣都市である福岡や熊本からの興味が特に強いことも特徴的です。
成果と課題
ユーザーの反応を見てみると、コメントやリアクションスタンプの数は第1回から第3回にかけて着実に増加しています。 第2回と第3回は島民の方々が主体となってライブ配信を行っていましたが、このことが視聴者の熱意を高める要因となった可能性が考えられます。アーカイブのテール部分にも売上があることが確認されています。工夫次第で売上の改善が見込めるかもしれません。例えば、ショート動画化や記事化、SNSでの強力なアピールすることで更なる成果挙見込めます。